埋没法を簡単に表現すると、針を使って糸を通してまぶたにクセ付けをするという言い方になります。目を開ける力がかかる部分(上眼瞼挙筋〜瞼板)から皮膚の下まで糸を通し、目を開ける筋肉の力が皮膚に伝わり皮膚が折れ曲がって二重にするというものです。
ただし中を留めた糸はいつか必ず緩んできます。糸が緩んだ時、組織にクセ付けができていれば二重は固定されますが まだクセ付けできていなければラインが薄くなったり消えてしまう事になります。埋没法の最大の弱点である時々戻る例についてはこれが原因です。
当院では片目について2カ所糸をかける2点留めを行います。留めた糸の処理の仕方・結び方の違いで以下の術式になります。ともに術後の腫れのピークは2〜3日間です。
美容外科の教科書にものっているスタンダードな埋没法になります。施術時間も短く二重施術ではもっとも身体負担が少ない方法です。
施術時間 : 両目で5〜6分
料 金 : 60,000円(税込 66,000円)麻酔代含む
通 院 : 通常は不要
クイックノットより糸をしっかり緩みにくく処理し、戻る可能性を半減させます。埋没法でも可能な限りしっかり二重を維持したい方におすすめです。
施術時間 : 両目で7〜8分
料 金 : 80,000円(税込 88,000円)麻酔代含む
通 院 : 通常は不要
固定する結び目の数をふやし、支えているそれぞれの箇所の負荷を軽減する事でシュアーノットよりもさらに戻りにくくした方法です。
施術時間 : 両目で10分
料 金 : 120,000円(税込 132,000円)麻酔代含む
通 院 : 通常は不要
当院では埋没法は2点留めで行っています。クリニックによって3点、4点やそれ以上で行うところもありますが、それによる仕上がりへの影響はなく、治療方法はクリニック毎の考え方によるものです。また糸を留める点数が多いので緩みにくいといった保証はなく、また留める点数が少ないから腫れが少ないといったこともありません。そういった違いの多くは医師の経験・技術によるものと考えます。とはいえ身体への傷は少ないに越したことはなく、その中で綺麗なラインを長く安定的に維持するのには2点留めが優れていると考え当院の治療方法としています。
施術においては術後のダウンタイムを極力軽減するために、極細の針と糸で、麻酔量を必要最低限におさえて行います。